- 軸が安定しない
- 回転が止まらない
- 高さが出ない
- 脚が上がらない
- ターンアウトが維持できない
- すぐ疲れる
- 左右差が大きい
- 以前より動きが重い
痛みがないのにパフォーマンスが落ちている場合、
身体のどこかに機能不全がある可能性があります。
▼ 疫学(どれくらい多いのか)
ダンサーの傷害の多くは明確な外傷ではなく、
オーバーユース(機能不全の蓄積)
と報告されています。
「痛みが出る前にパフォーマンスが落ちる」
という経過は珍しくありません。
参考
PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/
パフォーマンスが落ちる原因
筋出力のアンバランス
強い筋肉だけを使い、
安定に必要な深層筋が機能していない状態。
例)
外側優位
前もも優位
僧帽筋上部優位
結果、力は出ているが、
制御できていない状態になります。
可動域の質の低下
可動域が低下していればもちろんのこと、
もし広くても、関節が使いたい位置で保てていないと、
- 代償運動
- 余計な筋緊張
- エネルギーロス
が発生します。
これにより不調を感じることがあります。
神経系の問題
- 疲労
- 過緊張
- 反復ストレス
により、
正しい運動パターンが崩れることがあります。
フォームが安定しない原因の一つです。
呼吸機能の低下
胸郭可動性の低下は、
- 体幹安定性の低下
- 持久力の低下
- 筋肉の過緊張
と関連します。
特に
声楽
アイソレーション
上肢挙上動作(肩で呼吸をする)
で影響が出やすい傾向があります。
続けるとどうなるか
パフォーマンス不良を放置すると、
最悪ケガに繋がりますが、
多くの場合は、代償動作によって他の部位に不調が出たりします。
過度に負担がかかることで、様々な症状が起きえます。
そのため、「痛みが出てから対応」では遅いことが多いです。
改善に必要な要素
客観的評価
- 可動域
- 筋出力
- 左右差
- 動作パターン
を分析し、
その症状がどこから来ているのかを見極めることが大切です。
筋出力と安定の再構築
ただ強くするのではなく、
拮抗筋という、反対の作用を持つ筋肉。
例)
肘を曲げる上腕二頭筋 ⇔ 肘を伸ばす上腕三頭筋
筋肉、関節の協調性が大事です。
動作の再学習
身体はクセを記憶します。
代償動作を修正し、
効率的な動きを再学習することが再発予防に繋がります。
当院でできること
できること
- 動作分析、機能評価
- 可動域の改善
- 呼吸機能アプローチ
- 競技特性に合わせた再学習
- 再発予防プログラム作成
できないこと
- 練習量そのものの調整
- 栄養管理のみの介入
- 精神的要因のみの改善
- 骨構造自体の変形矯正
パフォーマンス不良は、
思っていたよりも、
筋疲労や、ちょっとした使い方のクセから来ています。
痛みが出る前の段階で整えることが、
最も効率的な改善と予防に繋がります。
