■ よくある症状

  • 股関節のつまり感
  • アンディオールで引っかかる
  • デヴェロッペで前が詰まる
  • イリュージョン・スコーピオンが痛い・できない
  • 鼠径部の違和感
  • 外側の張り
  • 前もも優位になる
  • ターンアウト保持で疲れる
  • 変形性股関節症

少し専門的ですが、治療の背景理解のご参考にしてください。

  • ダンサーの年間傷害発生率
    67〜95%
  • その大半が
    オーバーユース(使いすぎ)
  • 股関節・鼠径部は
    ダンサーで特に発生率が高い部位

参考研究はこちら

A|無理な外旋(ターンアウト)

一番多いパターンはこれです。
頑張ってアンディオールし続けることで、
関節への負担がかかり、症状が出ます。

結果、股関節前方に圧縮がかかり、
インピンジメント症候群(組織同士の衝突)を引き起こします。

股関節可動域低下と下肢傷害の関連報告

B|外旋筋群の機能低下

インナーマッスルが上手く使えていないことも、
股関節の症状を引き起こします。

C|反復屈曲+回旋動作

研究では
股関節屈曲+内外旋の反復は
関節唇損傷と関連すると報告があります。

ダンスでは、
デヴェロッペ
グランバットマン
イリュージョン

などで頻発します。

参考文献
Mechanisms of labral injury

股関節に負担をかけ続ければ、

  • 恥骨炎
  • 関節唇損傷
  • 変形性股関節症
  • 骨盤の骨折

繋がりかねません。

また、股関節は他の関節への影響が大きく、

腰、膝、足部の症状の原因となることがほどんどです。

しかし、それよりも前に、

  • 軸が取りづらい
  • 軸取った時に骨盤が上がってしまう
  • 脚が開かない
  • 反り腰・腰が痛い
  • 肋骨が開いてしまう

といった症状を感じるはずです。
この時点で処置をすることが大切です。

炎症管理

もし関節炎が認められる場合は、
急性でも慢性でも
まずは炎症を取り除くことが最優先です。

ただし
炎症をとるだけでは不十分
なことが多いです。

筋×関節×神経

どこの筋肉が固いのか?弱いのか?
どこが関節可動域が狭まっている原因か?
代償動作はどうなっているのか?

3つの観点で改善することが大事です。

正しい動作の神経トレーニング

炎症が取り除かれ、可動域が戻ったら、

代償動作が出ないよう
正しい動作を身体に覚えさせることで、

再発のリスクを減らします。

できること

  • 当院で治療可能範囲かの判断
  • 動作分析
  • 炎症の急性期・慢性期の治療
  • 可動域を戻すための治療
  • 競技特性ごとの、復帰プランと提案
  • 正しい動作を身につけるトレーニング

やらないこと・できないこと

  • 骨折治療(仮骨形成前)
  • ホルモン異常によるもの
  • 変形自体を治すこと
  • 痛い所だけ処置
  • 電気のみ

股関節は人体最大の可動域を有する1つの関節です。

股関節の症状を取り除くことで、そこの症状だけでなく、
あらゆる動作が無理なく、楽にできるように繋がります。

また、競技特性によって使い方は違ってきますので、
治すだけでなく、再発防止のための正しい動作までが大事です。