■ よくある状態
- 腰が反ると痛い
- 長時間レッスン後の腰の重だるさ
- アラベスクで腰に詰まり感
- ターンで腰が抜ける感じ
- 立位保持で腰が疲れる
- ジャンプ着地後の違和感
- 正しく立てていないと指摘される
- 椎間板ヘルニア
- すべり症
- 側弯症
少し専門的な内容も含みますが、参考にしてください。
負担がかかりすぎてしまう原因
無意識の腰椎過伸展(反り腰固定)
研究によって示唆されている通り、
ダンサーは中立位を超えて
腰椎伸展位を常態化する傾向があります。
結果、
椎間関節ストレス増大
↓
後方要素障害
↓
腰痛発生
腰の関節同士が常に圧迫されている状態です。
参考
腰椎伸展ストレスと腰痛関連研究
McGill spine loading research
股関節伸展不足の代償
また、股関節伸展(アラベスク方向)の可動域の低下が、
腰椎伸展代償を誘発すると報告されています。
つまり、
本来股関節で行う動きを
腰で代わりに行っている状態です。
これも反り腰を助長してしまいます。
インナーマッスルの制御低下
腹横筋や腸腰筋、骨盤底筋を始めとするインナーマッスル。
これらの協調低下は、
椎間関節、筋肉への負担増大することで腰痛を引き起こします。
参考
Hodges PW trunk stabilization research
続けるとどうなるか?
腰・体幹へのストレスを放置すると、
- 筋筋膜性腰痛
- 椎間関節症
- 腰椎分離症(特に若年)
- 椎間板ヘルニア
などに繋がります。
ダンサーではさらに、
- ターンアウトしづらい
- ジャンプパワー低下
- 軸の保持が難しい
- 肋骨開いてしまう
- 骨盤が上がりやすい
などのパフォーマンス低下が先に出る傾向があります。
改善に必要な要素
炎症・過負荷コントロール
もし炎症が起きている場合は、
急性・慢性、どちらでも炎症を取り除くことが必要です。
股関節・胸郭・体幹の連動回復
どこが動きすぎか、
どこが動かなすぎか、を評価
反り腰であれば、胸椎・股関節の可動性、足部での影響が大きく考えられます。
インナーマッスルの協調性
インナーマッスルを使った、正しい姿勢を再度身体に覚え込ませます。
そうすることで、動きの中でも負荷がかかりすぎることを防ぎ、
再発率を大きく下げます。
当院でできること
できること
- 治療適応範囲の判断
- 動作分析
- 急性期・慢性期の対応
- 関節可動域改善アプローチ
- 筋機能改善アプローチ
- 側弯症や分離すべり症の負荷軽減
- 競技によっての復帰プランの作成
- 再発予防動作トレーニング・自己ケア
できないこと
- 骨折治療(仮骨形成前)
- ホルモン異常由来腰痛
- 骨変形(側弯症)そのものの矯正
- ヘルニアそのものへのアプローチ
- 電気治療のみ
動けないほどの腰痛、いわゆるギックリ腰や、酷いヘルニアなど。
そのような症状の場合も、何かしらの原因の上にキッカケが合わさって発症します。
どれも過度な負担をかけ続けないことが大事です。
それは休むということではなく、
骨・関節に頼り切って立つのではなく、筋肉を支える。
正しく立ち、正しく動けば、リスクは激減します。
そのためにも症状が出ている部位だけでなく、
全身で診ていくこと、個人個人のクセを治していくことこそが、
最も治り、再発防止に繋がります。
